アルプスで旅客機が墜落し、乗客と乗務員316人全員が死亡する。
墜落の原因を調査するため航空事故調査局の音声分析官がフライトレコーダー、通称ブラックボックスを開けて調べると、墜落の直前にコックピットへ男が侵入し、乗客の中にイスラム過激派らしき男がいた可能性が。
その直後から、なぜか調査の責任者ポロックが行方不明に。代わりに任命されたマチュー(ピエール・ニネ)は、本格的な捜査を開始する。
やがて彼は、犠牲者の一人が家族に宛てた事故直前の留守番電話と、ブラックボックスの音が違うことに気付く…
なかなかの見応え作品。
ハリウッド映画のような派手なシーンもなく(もちろん原点となる墜落シーンもなし)特別アクションもなければ、笑えるシーンももちろんない。
そのせいか、ストーリーをじっくり追うことができたのかな?淡々と、そして着実に進むストーリー、少しずつ狂気じみてくる主人公。全部がラストに向かって、パラパラと撒かれる伏線。
ただ、ラストは「これぞフランス映画か」と思わせるラスト。このシンプルだけどなんとも言えない感じは、派手な演出のハリウッド作品や、下手にこねくり回した日本作品では味わえない感じかな。これは嫌いじゃない。
派手なヒーローもんではないです度84