映画一言感想文

あくまでも個人的な個人的すぎる感想文(感想文ですので若干ネタバレもあります)

『土竜の唄 香港協奏曲』(2016)

犯罪組織・数寄矢会に潜り込んだ潜入捜査官モグラの菊川玲二は、日浦組組長・日浦匡也と兄弟の契りを交わし、思いがけず日浦組若頭に就任。

そのころ、容姿・頭脳・人望もピカイチの警官・兜真矢が警視庁組織犯罪対策部課長に就任し、玲二の逮捕に動き始める。

一方玲二は、最終ターゲットの数寄矢会会長・轟周宝からチャイニーズマフィア仙骨竜の撲滅と、轟と娘のボディーガードを任され…

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シリーズ第2作。

邦画シリーズあるあるかな?ウケた2作目は世界が舞台になりがち。んで、肝心のストーリーが薄くなりがち。

これも例に漏れず、前作は越えられない。

キャストはさらにすごいよ、菜々緒古田新太、それと本田翼…はまぁ演技は相変わらずだけど…

全体のストーリーは別として、やっぱりちょいちょい好きなシーンは出てくるんよな。その辺のセンスにはハマる。

冒頭の“前回までのお話”部分、菊川の高速早口振り返り、土竜の唄の2番が出てきたのも良し、例の3人が後ずさりしながら歌ってるのも好き、もちろん終盤のトラパラシュートシーンは大好き。

大笑いじゃないけども度68

『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』(2014)

警察学校を最低の成績で卒業し、月間の始末書枚数のワースト記録を樹立した交番勤務の巡査、菊川。

ある日、彼は署長から突然クビを言い渡され、犯罪組織に潜入する潜入捜査官として、関東一円を地盤とする武闘派暴力団組織“数寄矢会”会長を挙げることを命じられる。

菊川は悩んだ末に覚悟を決めて闇カジノ“虎ジャガー”に潜り込み、そこで数寄矢会傘下、阿湖義組の若頭で、“クレイジーパピヨン”こと日浦に気に入られるが…

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何度目だろう、放送される度に見てるかも。

三池崇史監督のバイオレンスと宮藤官九郎のいい加減さが上手い具合に適当で楽しめる。

生田斗真のサイドを刈り上げてハーフアップにしたようなヘアスタイルのカッコイイことこの上ない。全裸覚悟の体当たり演技が良すぎる。

下ネタもありなのに、なんか嫌な感じでもなく、いつの間にかバカな菊川のバッチコイ“”のおかわりが欲しくなる。

猫ちゃんナイナイ岡村くんも個人的には好きニャー。

ただ、何度観ても上地雄輔くんのエセ関西弁は耳につくけどね……

何度観ても楽しい度80

『ザ・ホエール』(2022)

パートナーのアランに先立たれてから過食状態になり、極度の肥満体となった40代の男チャーリー。

看護師で友人のリズに支えられながら、オンライン授業でエッセーを指導する講師として生計を立てていた。

そんな中、心不全となり死期が近いことを悟った彼は、8年前にアランと暮らすために家庭を捨てて以来、疎遠になっていた娘エリーに会おうと決意する。

彼女との関係を修復しようとするチャーリーだったが…

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不思議な作品。

舞台は家の中だけ、登場人物も4、5人、主役はほとんど動かない、なのになぜか120分あっという間に過ぎてしまった作品。何に共感するでもないのに、なぜか感情移入して見てる、不思議だ。

この作品でアカデミー賞主演男優賞受賞のブレンダン・フレイザー、この演技があったからこの不思議な作品に没入できたのかもしれん。

特殊メイクもすごいよ。まさに仰天ニュース見てるみたいだったわ…

なんか、チャーリーの一挙手一投足に目が離せなくて、あんだけ“醜い”とされてる見た目でバカバカ食いして、ピザ食べた手はTシャツで拭くのに、なぜか不潔な感じがしないの。それも気分よく見続けられた理由の一つかもしれんわ。

これをつまらんという人もいるかもやけど、自分的にはヒットかな。

まさにクジラ度89

 

『アーティスト』(2011)

1927年のハリウッドで、サイレント映画のスターとして君臨していたジョージ・ヴァレンティンは、新作の舞台あいさつで新人女優ペピーと出会う。

その後オーディションを経て、ジョージの何げないアドバイスをきっかけにヒロインを務めるほどになったペピーは、トーキー映画のスターへと駆け上がる。

一方ジョージは、かたくなにサイレントにこだわっていたが、自身の監督・主演作がヒットせず…

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サイレントからトーキーへと移り変わるころのハリウッドを舞台に、スタンダードサイズのモノクロ映像でつづるサイレント映画

この時代の人たちの方が想像力に長けただろうな~というのが正直な感想。何喋ってる?と言うよりも声は?気持ちは?とか、色は?とか視覚的な部分に興味がいったりするんだろうな~と。原題との違いを実感してしまったわ。

アカデミー賞狙った感はちょっとあるんだけど、実際受賞してるからね、結果が全てだね。

ただ、やはりずっとBGMのみのシーンが多く、眠くなるのは現代人のさがでしょうね…

想像力を駆使する度66

『バレンタインデー』(2010)

2月14日、ロサンゼルス。

バレンタインデーのこの日、リードは同棲中のモーリーにプロポーズ。

しかし、仕事の途中で自宅に立ち寄るとモーリーが荷物をまとめていた。

一方、教師のジュリアは親友のリードのアドバイスで、恋人のハリソンの出張先に押し掛けようとするが…

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少し時期遅れのバレンタイン映画視聴。

いやいや、1個1個のストーリーはシンプルやのに、全体的にごちゃごちゃしすぎで疲れた。

ストーリーはシンプルやけど、あっちとこっちの人間関係が繋がってて…とかこの人数で関係性まで考えるとややこし過ぎた。

アシュトン・カッチャージェシカ・アルバジェニファー・ガーナーパトリック・デンプシーブラッドリー・クーパージュリア・ロバーツキャシー・ベイツジェイミー・フォックス、まだいるよー、テイラー・スウィフトクイーン・ラティファジェシカ・ビールにエリック・デイン…

メインメンバー書き出したけど、多いやろ!そら125分も尺使うはずやわ。

アベンジャーズと言うよりも“高級チョコアソート”1個1個は一口で終わっちゃう。全部食べるとお腹いっぱいじゃないけど、もういらないってなる。

群像劇好きにはオススメ度63

 

『6才のボクが、大人になるまで。』(2014)

メイソンは、母オリヴィアと姉サマンサとテキサス州の小さな町で生活していた。

彼が6歳のとき、母は子供たちの反対を押し切って祖母が住むヒューストンへの引っ越しを決める。

さらに彼らの転居先に、離婚してアラスカに行っていた父が1年半ぶりに突然現れ…

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メイソンが6歳の時から実際に12年かけて断続的に撮影をした作品。

165分、2度目の視聴。この長尺はなかなか見るのに気合いがいる。

とにかくアメリカにありがちなホームドラマ。ストーリー自体はそれほどドラマチックではなく、むしろ“普通”に近い。ただ、個人的には何かそれがハマった。

18歳のメイソンはなぜか父親役のイーサン・ホークに似てきた部分も見えたりして不思議な感覚に。

ただ、これを企画した人も出資した人も、関わった人全員凄いなと、改めて実感。売れるかどうかもわからんし、12年後にどんな状況になってるかもわからんのに(実際作中でも大統領選に何度か触れるシーンも)この作品を手がけたことが1番の驚きだわ。

退屈は覚悟しろ度80

『ヴァチカンのエクソシスト』(2023)

1987年7月、サン・セバスチャン修道院

ガブリエーレ・アモルト神父はローマ教皇から依頼され、ある少年の悪魔払いに向かう。

変わり果てた姿の少年が面識のない自分の過去を語る様子を見て、アモルトはこの変異が病気ではなく、悪魔の仕業だと確信する。

地元のトマース神父と共に本格的な調査を開始した彼は、やがて中世ヨーロッパで行われていた宗教裁判を巡る記録にたどり着く…

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生涯で数万回の悪魔払いを行った実在のエクソシストであるガブリエーレ・アモルト回顧録エクソシストは語る』の映画化。

かなり本格的なエクソシストもの。回顧録の映画化がどこまで実話なのかはわからんけど、変な地獄シーンや悪魔映像などない割にはしっかり悪魔憑きを映像化してるから、見応えは十分。

主演は、映画『アオラレ』でブチ切れオジサンやってたとは思えない精悍さのラッセル・クロウ

ラッセル・クロウ、とにかく見た目は強いよね。負けない感は強い。

依頼がくる2%は悪魔祓い、残りは精神疾患ってのもなんかリアル。もちろん彼を押さえつけようとするヴァチカンの教皇もいて、終盤の「休暇でグアム」ってセリフのシーンも妙にリアル。(もちろん言葉の通りの意味では無い)

微妙にリアリティがあって、映画『エクソシスト』より現実味を帯びてる感じ。

祈りって最強かよ度73