直木賞受賞経験のある作家・津田伸一(藤原竜也)は、担当編集者の鳥飼なほみ(土屋太鳳)に執筆途中の新作小説を読ませていた。
津田の体験を基にしたという新作に魅了される鳥飼だったが、大量の偽札や一家失踪事件、裏社会のドンといった話を聞くうちに、それが小説の中だけの話とは思えず困惑する。
さらには結末はまだわからないと言う。その言葉がさらに「現在進行形の事件だから」ではないか?という疑念が。
鳥飼は津田の話を頼りに、その新作が本当にフィクションなのか検証していく...
なんとも不思議な作品。
現実と虚構、未来と過去・現在も入り交じって、どこまでがリアルなのか頭がこんがらがる。
その割には飽きずに惹き込まれてくのはキャスティングの良さかもしれない。珍しくハッキリ喋る藤原竜也に、どこか影のある風間俊介、脇を固めるベテラン勢、全てが謎を含んだ演技でそこに惹き込まれるんだ。
楽しめたか?と聞かれると、そこは微妙。なんか集中して見続けて「疲れた」と言うのが正直なところ。あちこち引き回されて、ラストで「はぁ~、スッキリ!」ではない。とにかく引き回されて「疲れた」。
タイトルの意味も終盤になってようやく理解、むしろそれまではタイトルを忘れてたほど。
疲れた度72