映画一言感想文

あくまでも個人的な個人的すぎる感想文(感想文ですので若干ネタバレもあります)

『カットバンク』(2014)

モンタナ州カットバンク。

ドウェイン(リアム・ヘムズワース)は恋人のカサンドラと一緒に都会に打って出ることを夢見ていたが、病気の父親を介護する必要があったため、計画を実行に移せずにいた。

ある日、恋人をビデオカメラで撮影している最中に、偶然にも郵便配達人のジョージーが射殺される犯行の瞬間が映り込んだ。

ドウェインはすぐさま警察に証拠となる動画を持ち込むが、警察が捜査に乗り出した頃には、ジョージーの死体が現場から消え失せていた...

 

クッソみたいなサラッと見れる作品見たいな~と思ってAmazonプライム探してたら出くわした作品。

93分と最近では短めでサラッと見れるんだけど、ストーリーがしょぼすぎて途中何度も寝落ち。その度落ちる前に戻ってを数回繰り返して結局2時間以上かかって見終わる始末。

んで、中身は...問題の殺人現場映り込みから無理がありすぎて...いや、その距離で向こうが気づかんわけないやん、近すぎやろ、コントかよ。

ビデオ見てから警察の捜査始まるの遅すぎちゃう?なんならその場ですぐ現場行ってもええやろ。田舎者バカにし過ぎやん

みんなから死んだと思われてたダービー・ミルトン、彼は結局なんやったん?何で小包にそんなに執着してて、何で無駄に強いん?そんなにキャラ濃いめやのにサラッと退場も無くない!?

唯一驚いたのはラストのオチ。この一言「いや、それは無いやろ!」

等々、ツッコミどころ多い割りには主役がイマイチ活躍せずずっと受け身な感じで眠さ満載。

リアムの無駄使い度44

『タワーリング・インフェルノ』(1974)

サンフランシスコの新名所、138階建のグラスタワーが落成式を迎えた。

最上階の会場に300名の来賓を招いた落成式が始まる頃、ビル地下室の発電機が故障したため予備の発電機を始動させたが、実はこの時、予備の発電機を動かしたことで小さな火花が走り配線に移ると同時に、81階にある物置室の配電盤のヒューズが火を発し、燃えながら床に落ちた絶縁体の破片が、マットをくすぶらせ始めた。

設計者のロバーツは社長ダンカンにこのままだと危険だと訴えるが、ダンカンはビルの防火設備を信じて疑わなかった...

 

約3時間はちょっと長かったな~

前半はちょっとぬるい空気が流れてて、みんな切羽詰まった感はないので飽きてしまいがちなんだけど、後半みんなが必死になりだした辺りから「これぞパニック映画」に。

ポセイドン・アドベンチャーと同じ製作プロデューサーらしいけど、ポセイドン~の方がギュッとしてて好きだったわ。

ただ、時代かなぁ...近代の消防士モノのドラマを山ほど見てるからか当時の消防士(作品の演出もあるだろうけどね)が無謀すぎて、むちゃくちゃ素人感が出てたり、気になる所はちょいちょいあったかなぁ。ま、約50年前の作品だもんね。そこはご愛嬌かな...

あんな高層ビルには長居したくない!

長尺すぎ度73

『ドント・ブリーズ2』(2021)

(https://seachild.hatenablog.com/entry/2022/05/01/162232)あの出来事から8年、盲目のSEALs退役軍人であるノーマンは11歳の少女フェニックスと飼い犬のシャドーと一緒にデトロイト近郊で暮らしていた。

ある日、気分転換に街へ出たフェニックスに見知らぬ男が絡んできた。

問題なく帰宅したフェニックスだが、その後男達は彼女を尾行し、誘拐するため住居に押し入ってきた。

ノーマンと一味の間で争いが繰り広げられ、一味のリーダーであるレイランは自分こそが彼女の実の父親だと告げ、その証に自分にもフェニックスと同じ1束の白髪があることを示す...

 

今作を見るために1作目をあちこち探して見たのに...ありゃ??「ドント・ブリーズ」要素はどこへ??息を殺すシーンなんて冒頭の家に押し入ってきた部分くらい。あと一瞬「ブリーズ!!(息をしろ)」ってセリフがあったけど、今回はしていいんかい!

娘目的で押し入ったのに、箱詰め娘に水責めって、どういうこと!?目的見失ってるやん!

前作でサイコじいさん生き残ってまた誰かに子供産まそとしてたんか思ったらどこぞの娘と幸せに暮らしとん!前のは無かったことにしてる!?

今回は明らかに目が見えんと無理ゲーなシーン多すぎ。

しかもじいさんや思ってたら、そんなに年じゃなさそげ!2作目が面白いことは少ないんやけど、もっと他にやりようあったやろ~

じいさん目見えてるやろ度54

 

『ドント・ブリーズ』(2016)

経済破綻しゴーストタウン化が進む街で、養育放棄の両親と暮らす不良少女ロッキーはいつの日か共にここから抜け出そうと妹に約束していたが、日々仲間と3人で空き巣に入って得られる少額の稼ぎでは必要な逃走資金を得られるあてはなかった。

ボーイフレンドのマネーから地下室に金庫を持っているらしい視覚障害者宅への強盗を持ちかけられた彼女はマネーと友人のアレックスの3人で真夜中に盲目の男性の屋敷に押し入る。

だがその男は元・軍人であり、盲目でも超人的聴覚と怪力を持ち、侵入者の殺害も厭わない恐ろしい人物だった...

 

家主が盲目と侮って強盗に入った家、実は家主のじいさんの方がさらにサイコなじいさんだった!って感じで、結果どちら側にも感情移入出来ない。

なんとなく「あらあら、まぁまぁ」の感情で見てしまう。

ロッキーは妹を守る為とはいえ、家主がいる時に押し入って返り討ち喰らうなんて自業自得でしかないやん。

じぃさんもじぃさん、内容書くとネタバレになるから詳しくは書かんけど、盲目なだけで一筋縄ではいかん上、人殺す事に躊躇がないのな。

見えないものの恐怖と言うよりも、怖いおじさんが迫る恐怖。ホラーと言うよりサイコの方かな~

山ほどあるクソみたいな「ドント◯◯映画」の起源とも言える作品。ドントシリーズ(全然別モンやけど笑)の中ではやはり最高峰だな。

ドント度80

『悪魔はいつもそこに』(2020)

オハイオ州の田舎町。

幼い頃に両親を相次いで亡くしたアーヴィンは、祖母の元で義妹レノラとともに育つ。

レノラは強い信仰を持ち、それを理由に周りからいじめられる日々。しかしいつもアーヴィンが彼女を助ける。

ある時、地域の神父様が入院する為、代わりの若い神父がやってきた。料理を持ち寄った礼拝でアーヴィンの祖母の質素な料理をネタにされアーヴィンは激怒するが、レノラは彼に惹かれていった。

そんなある日、アーヴィンは納屋で首を吊ったレノラを見つける...

 

スパイダーマンではないトム・ホランド。かなりダークな作品。ウィンターソルジャー、バッキーじゃないセバスチャン・スタンにも会えたしなかなかのキャスティング。全員演技良すぎ。

しかしストーリーはなんとも重い、辛い作品。各キャラをプツプツと分断したストーリーで少しずつ絡めてくパターン。淡々と話すナレーションベースで進むのはちょっと好きかも。

ゲス神父、嫁をダシにする連続殺人鬼、選挙目前悪徳保安官、ほぼ全員が悪魔。神も仏もあったもんじゃないな~

特にゲス神父!あんなに嫌なやつはそうそういない!しかも神父なんだからも少し隠せよ!イヤミな空気をまといすぎ!ロバート・パティンソンってこういうイヤミな感じの役完璧にこなすよな~

キャスティング勝ち度76

『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)

1950年代のニューヨーク・マンハッタンのウエスト・サイド。

貧困や差別による社会への不満を抱えた若者たちは同胞の仲間たちとグループを作り、それぞれに敵対し合っていた。

ある日、ポーランド系移民の「ジェッツ」の元リーダーであるトニー(アンセル・エルゴート)と、対立するプエルトリコ系移民の「シャークス」のリーダーの妹マリア(レイチェル・ゼグラー)が出会い、一瞬で恋に落ちる。

2人の関係とはうらはらに、グループ同士の対立は激化し...

 


1961年に映画化もされたブロードウェイミュージカルを、スティーヴン・スピルバーグ監督が映画化。

ストーリーはほぼ昔の作品と同じ。

なのになんだろ?物足りなさを感じる。お金はあるはずなのに役者がこじんまりした感じ?

ダンスパーティーのシーンはグループで同系色に揃えてるたのはオシャレでいいんだけど、昔の華やかな印象は全くなく、あの華やかなダンスパーティーシーンが印象的だったんだけど...

あとマリア役の子、悲しむ演技どうなん?ラストシーンも表現力のある役者ならまた変わったかもしれん。

名作と言われる作品のリメイクはハードルが高くなって当然だね。

悪くないのに物足りない度70

『ジェントルメン』(2019)

ロンドン、長年にわたる大麻の大量栽培/販売で財を成したアメリカ人ミッキー(マシュー・マコノヒー)が、ビジネスを売却し、引退するというウワサに暗黒街に激震が走った。

その利権総額なんと500億円。目の色変えた強欲なユダヤ人大富豪、ゴシップ紙の編集長、ゲスな私立探偵、チャイニーズ&ロシアン・マフィア、さらには下町のチーマーまでもが跡目争いに参戦。

莫大な利権をめぐり、紳士の顔をした彼らによる、裏の裏をかくスリリングな駆け引きが...

 

不思議な作品だな~

誰が主役で誰が勝ちなの!?

めちゃくちゃ喋るし、展開早いし、且つ映画の脚本として喋るシーンとごちゃまぜだし、頭がついてかない!

なのに後半目が離せない。スタイリッシュな展開。

小山薫堂さんが「キングスマン」に通じる所があると言ってたけど、ちょっと言い過ぎかなぁと個人的には思う。

ヒゲメガネが全員男前。コリン・ファレルのオシャレジャージが良き。

ラストはなんやろ?続くの?やめるの?余白残したの?ちょっとモヤつく。

なかなか面白いんだけど、わかった!ガイ・リッチー監督の暴力とかギャングとかが好きじゃない。実は同監督作品「ロックンローラ」(2008)をこの前にみたんだけど、あまりにギャングギャングしてて途中リタイアしてるんだわ。

ロックンローラより良かったけどね、うん度70