2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ発生直後、政府は被害者と遺族を救済するための補償基金プログラムを設立する。
弁護士のケン・ファインバーグは特別管理人を任され、約7,000人の対象者に支払う補償金額の算出作業を開始。
しかし、ケンら弁護士チームは遺族それぞれの苦悩と向き合ううちに、年齢も職種もさまざまな犠牲者たちの「命の値段」をどのように算出するのか葛藤する。
厳しい批判にもさらされる中、彼らは法律家として遺族たちのために奔走する…
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マイケル・キートン主演。
ファインバーグ自身の回想録『What Is Life Worth?』を基に映画化。
どこまで実話なのか、最終日にあそこまで持っていった部分まで実話なのかは“話半分”かもしれんけど、なかなか厳しい作品。どの立場も現状を受け入れるしかないって感じの人生そのものの印象。
数字や計算式は明確なものだけど、それを扱う人間は心があって曖昧なもの。
ファインバーグ自身も人の役にたちたくて汚れ役を引き受けたのに、なんというか、いたたまれない…
訴訟社会がそうさせたのかもしれんけど、基金の立ち上げも早いし、金額の規模もデカい。さすがのアメリカでした。
ただ1個……邦題がわかりにくい。わかりにくいから「命の価値」とつけた感じやけど「ワース」はカタカナにすると尚更まったく日本に馴染みの無い言葉。“worth”だけじゃなくて“worse”もあるからね、ちなみに私は後者を思い浮かべてタイトル??となったパターン。
シンプルだけど見応えある度78