映画一言感想文

あくまでも個人的な個人的すぎる感想文(感想文ですので若干ネタバレもあります)

『オットーという男』(2022)

最愛の妻ソーニャに先立たれて以来、深い孤独と悲しみ、怒りを胸の内に抱えて生きるオットー。

いつも不機嫌な彼は、何かと周囲に口やかましく文句を垂れ、すっかり町内一の嫌われ者となっていた。

ついに彼はこの世に別れを告げ、人生に自ら終止符を打つことを決意するが、向かいの家に陽気な一家が引っ越してきて、自殺の試みを何度も邪魔されてしまう。

彼らと交流するうち、オットーの心境にもいつしか変化が生じるようになる...

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向かいに越してきた超お節介で陽気なメキシコ人、マリソルとの出会いをきっかけに偏屈爺さんの心が溶けてく作品。

ストーリー自体は想像を超えるような内容では無いんだけど、そこはさすがのトム・ハンクス。いかにも近所にいそうな嫌な偏屈爺さんの面、猫にダンボールに入れとジェスチャーするようなキュートな面、嫌な顔しながらも頼まれたら引き受けてしまう親切な面、全部が素晴らしい演技で見てて飽きない。

ただの爺さんの日常を見てるだけなはずなのに、ずっと見ていたいと思ってしまった。

妻と死別したのは前半でわかるけど、こんなに辛い期間があったのかと思うと、エンドロールまで泣けてくる。

近所の住民のキャラも全部いい。いい人ばっか!

オリジナルのスウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』も見たくなる度200