原田智(佐藤二朗)は、中学生の娘・楓(伊東蒼)と大阪の下町で暮らしていた。
ある日、彼は娘の楓に指名手配中の連続殺人犯を目撃したと告げ、その翌朝突然姿を消す。
警察は本腰を入れて捜索してくれず、楓は自分の力で父を捜して歩く。
ようやく日雇い現場に父親の名前を発見して訪ねて行くと、そこには全くの別人の若い男性がいた…
うーん、なんともスゴい作品だな。
佐藤二朗のそこはかとなくふざけた印象に、追い詰められる緊迫感も乗っかってなんとも怖い、恐怖演技の完成度。
さらに娘役の伊東蒼ちゃん、なかなか素敵。関西弁も板についてる(と思ってwikiるとゴリゴリ大阪っ子やった!)。友達の花山くんとのシーンはなんか気が抜けて作品の緩急がすごいの。
全体的にぬるい空気と緊迫した空気のマーブル模様な感じが凄くいい。親子のシーン、関西弁の持つ空気感、対して指名手配犯の清水 尋也くんのシーンは一気に空気が張り詰める。彼の持つ雰囲気も素晴らしい。
重いテーマを重く感じさせないストーリーも然ることながら、役者さんがどれもハマりすぎて…
ラストシーンは目が離せない度83