超高齢化社会を迎えた日本では、75歳以上の高齢者が自ら死を選ぶ「プラン75」という制度が施行される。
それから3年、自分たちが早く死を迎えることで国に貢献すべきという風潮が高齢者たちの間に広がっていた。
78歳の角谷ミチ(倍賞千恵子)は夫と死別後、ホテルの客室清掃員をしながら一人で暮らしてきたが、高齢を理由に退職を余儀なくされたため、「プラン75」の申請を考える…
作品のテーマに惹かれて視聴。
人生の定年退職を自分で選択できる世界。
100歳のおばあ様が「長く生きすぎた」って手紙で毎回書いてくる。若い私たちからすると「そんな寂しいこと言わないで」だけど、長く生きた人からすると寂しいだけじゃない複雑な思いが込められてるのをいつも感じる。
この作品からも虚構の世界ではなく、現実的な複雑な思いを感じ取れる。
だけど、映画作品としてはなんとも地味で暗くて重くて、特別盛り上がるシーンもない。とてつもなくキツい時間。
「察して」の部分が多く、説明やそこに至った説得力というのも薄め。あまりにリアリティがありすぎて退屈(現実って退屈なんだろうね)。
選択は自由と言われてもどれも選べないって事はホントの自由とは言わないってW座の小山薫堂さんの言葉が何気に1番響いた。
重い暗い辛い度58