離婚後、故郷に帰った里枝は、そこで大祐と名乗る実直そうな男性と出会って彼と再婚し、幸せな家庭生活を送っていたが、ある日、大祐が不慮の事故で急死。
ところが法要に訪れた大祐の兄が、遺影を見てこれは自分の弟ではないと告げ、思いも寄らぬ事実が判明した。
弁護士の城戸は、かつて離婚調停を請け負った里枝から依頼を受け、身元不明の<ある男>の正体を探るべく調査を開始する…
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なんとも不思議な魅力のある作品だな~
とにかくひたすらに事実を積み重ねて真実に至る経緯を淡々と書き連ねた感じ。
愛した相手が誰だったのか、夫と思った人、父と思った人は誰だったのか。自分のアイデンティティさえも揺らぐ事実だけど、それってほんとに必要な事実?って所も興味深い。
特に感情が爆発するようなシーンもなければ、恐怖を感じるようなシーンもない。ほとんど妻夫木聡の1人芝居かと思えるほど、彼のシーンばかり。
いや、今さらやけど妻夫木聡ってスゴいな。こんなに静かな演技で観てる人間の心を離さない。
ただ、小藪登場シーンは出た瞬間に雰囲気が新喜劇になるのが気になったわ…
忘れた頃にまた観よう度83