1950年代。
スウェーデンの家庭研究所は台所における独身男性の行動パターンを探るため、大掛かりな調査を実施。
協力者は馬がもらえると聞き、ノルウェー人のイザックも調査に応募するが、馬はただの人形だと知って落胆。
イザックの家に派遣された家庭研究所の調査員フォルケは、庭にトレーラーハウスを設置して夜はそこに寝泊まりし、日中は台所の一角に椅子を据えてそこに陣取り、イザックの行動を四六時中、無言で観察する…
なんとも不思議な空気の作品。
ただ、おじさん達がゴソゴソと静かに佇む。たまに喋る。たまに楽しそう。たまに疲れる。
とにかくシュール。前半は特にそのシュールさが好きかも。
プールの監視員が座るような椅子を部屋の隅に置き、高いところからノートに住人の動線を記入し続ける。もちろん住人の挙動に干渉してはいけないので、黙ったままとにかく見るだけ。
こりゃ、地獄のような仕事だ。住人の方も欲に目がくらんで自分で応募したんだけど、キッチンにいる間中見張られてる生活を何日も…
後半は人間関係が出来てくるので、その辺のハートフルな感じに持ってくんだけど、とにかく前半はニヤニヤして見てしまう。
これは好き嫌い分かれそう~、私は好き度70