男たちと行きずりの関係をもち、その場しのぎで生きてきたシングルマザーの秋子(長澤まさみ)は、息子の周平に異様に執着し、自分に忠実であることを強いてきた。
そんな母からの歪んだ愛に翻弄されながらも、母以外に頼るものがない周平は、秋子の要求になんとか応えようともがく。
身内からも絶縁され、社会から孤立した母子の間には絆が生まれ、その絆が、17歳に成長した周平(奥平大兼)をひとつの殺人事件へと向かわせる...
「誰も知らない」と同じく何も共感しない、気持ち悪さしかない、胸くそ悪い、後味悪い作品。
これが、演技が下手な役者ならまだツッコミようもあったのに、役者は全員素晴らしいのよ。長澤まさみ、阿部サダヲ、息子役の奥平大兼(セリフは多くないけどとにかく空気感が素晴らしい)、全員適材適所、素晴らしいキャスティング。
適当に見たいのにソレを許さない作品。
実際に起きた事件に着想を得たらしい、毒親ものは演技とわかってても胸が痛む。
早く終わってくれ、と思いながらも見てしまう。
キャスティングは最強度50