映画一言感想文

あくまでも個人的な個人的すぎる感想文(感想文ですので若干ネタバレもあります)

『ライフ・ウィズ・ミュージック』(2021)

ズー(ケイト・ハドソン)は、アルコール依存症リハビリテーションプログラムを受け、一人で暮らしていた。

あるとき彼女は、祖母の急死により長らく会っていなかった自閉症の妹・ミュージック(マディ・ジーグラー)と暮らすことに。

頭の中ではいつも音楽が鳴り響く色とりどりの世界が広がっているが、周囲の変化に敏感なミュージックとの生活に戸惑い、途方に暮れるズー。

そこへアパートの隣人・エボが現れ、優しく手を差し伸べる…

 

音楽と共に生きる自閉症の女の子…と勝手に思い込んで見始めた作品。

またいつもの勝手な思い込みで勝手にハードル上げてるんだけど、これもイマイチ。

というか、自閉症のミュージックの描き方が「自閉症とはこういうもん」みたいな感じでスゴく嫌だったわ。終始そのスタイルばっかり、頭の中はポップなミュージックビデオのような映像で、それもポップ過ぎてついてけなかった。

ケイト・ハドソンの坊主は頭がカッコよくて、すごく似合ってたから良し。なんなら憧れた。あの頭、自分がやるとどうだろ?あんなキレイな頭の形してるかな?黒髪でもいいかな?とか憧れが溢れた。

某レビューサイトの評価はいいものが多かったけど、ちょっと無理だったわ~

これ嫌い度30

『ヒーローマニア-生活-』(2016)

フリーターの中津(東出昌大)は、正義感は強いが行動を起こせない気弱な青年。

ある日彼は、チンピラに絡まれたところを赤いニット帽の青年・土志田(窪田正孝)に助けられる。土志田はその高い身体能力で犯行を重ねる下着泥棒常習犯だった。

中津はその強さを正義のために使ってほしいと提案、2人は自警団を結成する。

やがて金づちで戦う定年間際のサラリーマン日下(片岡鶴太郎)、どんな情報も集める女子高校生カオリ(小松菜奈)を加えた彼らは街のヒーローとなっていくが…

 

アベンジャーズほど非日常ではなく、かと言ってリアルかと言えばリアリティは無い。絶妙に架空の世界観は嫌いじゃない。

東出&窪田正孝コンビもひょうひょうとした感じがいい。

両手にトンカチ、容赦なくトンカチで人殴る鶴ちゃん好きだわ。それ、やりたい。トンカチで頭ぶん殴りたい。確実に頭蓋骨骨折。

そして、小松菜奈のスタイル良すぎん!?このスタイルで一人勝ちやな。ラスト、ヨーヨー持ってシュパーンのシーンのキレイなこと。女神かよ。

ヒーローたちの個性は強めでキャラが立ってるわりに悪モンがあまりにキャラが弱いのが残念かな~、デカいとかあっても普通に人。

諸々理由はよくわからんが原作読んでみたくなった。

世界観を楽しむ度70

『ディストラクション・ベイビーズ』(2016)

愛媛県のこぢんまりとした港町・三津浜の造船所に2人で生活している芦原泰良(柳楽優弥)と弟の将太(村上虹郎)。

けんかばかりしている泰良はある日突然三津浜を後にし、松山の中心街で相手を見つけてはけんかを吹っ掛けていく。

そんな彼に興味を抱いた北原裕也(菅田将暉)が近づき、通行人に無差別に暴行を働いた彼らは、奪った車に乗り合わせていた少女・那奈(小松菜奈)と一緒に松山市外へ向かい…

 

ん~、これ前にも見てたわ…

覚えてないほど印象に残らない作品。変わったタイトルとキャストに惹かれて見たんだった。

とにかくワケがわからん。

演技はいいよ、柳楽優弥の狂気の沙汰、イカレっぷり、菅田将暉の嫌な子、クズ感。素晴らしいものがある。

なんなん?ケンカ?バカなの?

女引っ掴んで出てきた男とケンカするって、意味わからんやん。それネットにあげるとか尚更わからんし。

柳楽くん以外は全員高校生役なん?めっちゃ幼い感じやん?やってる事と年齢が合わんというか、なんかスゴい違和感。

もう二度と見ないぞ度32

『護られなかった者たちへ』(2021)

東日本大震災から9年が経った宮城県の都市部で、被害者の全身を縛った状態で放置して餓死させるむごたらしい連続殺人事件が起こる。

容疑者として捜査線上に浮かんだのは、知人を助けるために放火と傷害事件を起こし、刑期を終えて出所したばかりの利根(佐藤健)。

被害者二人からある共通項を見つけ出した宮城県警の刑事・笘篠(阿部寛)は、それをもとに利根を追い詰めていく…

 

震災+貧困という今の日本で問題となりうるテーマを取り上げたのは良き。

一部の不正受給者のためにセーフティーネットに頼れない人がいること、手を差し伸べない一部の役人、問題が多いこともよく分かるし、素晴らしいキャストがそれを現実のものに近づけてくれる。

んだけどね~、あまり詳しくは言わんがちょっと無理やり過ぎんか?サイコパスなんか?

色々あるにしても一般人がここまでやるにはちょっと無理がありすぎるぞ…

キャストも良くて、テーマもいいんだけど、事件自体があまりにエンタメ感が強すぎる。

もう少し現実味のある事件が欲しかった度60

『CUBE 一度入ったら、最後』(2021)

目が覚めると謎の立方体(CUBE)に捕らえられていた数人の男女。

接点の無い彼らは、誰が何の目的で閉じ込めたのかも分からないまま、彼らは死のトラップが張り巡らされたこの立方体からの脱出を試みる。

理由もルールも分からないまま、必死で部屋を移動するが…

 

1997年に公開されたカナダ映画『CUBE』のリメイク作品。

主演:菅田将暉

一匹狼:斎藤工

純粋:田代輝

汚い大人:吉田鋼太郎

のうてんき:岡田将生

ガヤ:杏

と言ったところだろうか。

シチュエーションはオリジナルまんまなので特に驚くことも無く、真新しさもない。

ただ、キャストは皆演技派で十分見応えのある演技をする。別のシチュエーションでこのメンバーを見たかった…

この手のシチュエーションスリラーは初めて見るからドキドキして恐怖を感じるのに完全に同じことやっちゃってもただ「うんうん」と思うだけ。

しかもオリジナリティを出すためか、途中回想シーンなんかもちょいちょい挟むしイマイチ緊迫感に欠ける。

四角く抜ける男、柄本時生の存在感強め度49

『さがす』(2022)

原田智(佐藤二朗)は、中学生の娘・楓(伊東蒼)と大阪の下町で暮らしていた。

ある日、彼は娘の楓に指名手配中の連続殺人犯を目撃したと告げ、その翌朝突然姿を消す。

警察は本腰を入れて捜索してくれず、楓は自分の力で父を捜して歩く。

ようやく日雇い現場に父親の名前を発見して訪ねて行くと、そこには全くの別人の若い男性がいた…

 

うーん、なんともスゴい作品だな。

佐藤二朗のそこはかとなくふざけた印象に、追い詰められる緊迫感も乗っかってなんとも怖い、恐怖演技の完成度。

さらに娘役の伊東蒼ちゃん、なかなか素敵。関西弁も板についてる(と思ってwikiるとゴリゴリ大阪っ子やった!)。友達の花山くんとのシーンはなんか気が抜けて作品の緩急がすごいの。

全体的にぬるい空気と緊迫した空気のマーブル模様な感じが凄くいい。親子のシーン、関西弁の持つ空気感、対して指名手配犯の清水 尋也くんのシーンは一気に空気が張り詰める。彼の持つ雰囲気も素晴らしい。

重いテーマを重く感じさせないストーリーも然ることながら、役者さんがどれもハマりすぎて…

ラストシーンは目が離せない度83

 

『レディ・リベンジャー』(2022)

ブルックは妻がいるレイと不倫の仲だが、レイは仕事で米中西部のある町を訪ね、ブルックは彼に同行。

土地開発に反対する地元の人々と会った後、ブルックとレイは旅行を楽しもうと出発するが、保安官ゲイリーとその友人の兄弟、TJとリックに拉致され、近くの湖に浮かぶ島に連れて行かれる。

ゲイリーたちはブルックたちに、彼女とレイが標的の“人間狩り”を始めると語る。

翌日、森に逃げ込んだブルックたちをゲイリーたちが追う…

 

なんとも陳腐なストーリーに緊迫感のないアクション。こりゃ酷い。

なんも考えんと行き当たりばったりで標的決める男たち、その感じで長年人間狩りやっててバレんわけないやろ。

そもそも不倫関係も必要なん?

ほんで、逃げ出すととりあえずみんな初めは肩を撃たれるのな。まずは肩、狙ってるならすげぇよ。

カメラワークが悪いのか、アクション自体も悪いのかほんとに緊迫感のない、コントを見ているかのよう。撃たれるシーンなんて、「あばばばば」言うドリフやん。

女もたいがい、小屋から無線使えば見つかるよ。誰が見るかわからんのに照明弾上げて「見つけてください」言うてるようなもんやろ。

「地の利」ある言うてた男たちたち、バカ?全く地の利、活かしてないし。

なんともぬるい…

クソぬるすぎ度18