エドモン・ロスタンによる戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」誕生秘話に迫るコメディー。
19世紀末のパリを舞台に、新作が白紙の状態で舞台上演を決めた劇作家が、3週間の期限の中で仲間たちと舞台を作り上げていく。
1897年、パリで暮らす詩人で劇作家のエドモン・ロスタン(トマ・ソリヴェレ)は、ここ数年スランプに陥っていた。
2人の子供を抱え、生活に不安を感じた彼は俳優のコンスタン・コクラン(オリヴィエ・グルメ)に、年末に上演する舞台の話を持ちかける。
だが、実はエドモンは英雄喜劇となるはずの新作をまだ一行も書いていなかった。
行きつけのバーで頭を抱えていたところ、店主のオノレが自分の書庫から容貌(大きな鼻)に悩みながら、一人の女性を胸中で恋い慕い続け生涯を終えていく、騎士道精神や正義感の強い男「シラノ・ド・ベルジュラック」を提案してくれた...
フランス映画なんて、いけ好かないのが多い。とタカをくくって見始めたんだけど、なんだコレは!?
もちろん脚色はしてるだろうけど、わずか3週間の間に私生活に脚本の着想を得ながらてんてこ舞いするロスタンをニヤニヤしてみてしまうし、バルコニーのシーンでは友人レオの馬鹿さ加減に呆れもする。
めちゃくちゃ感情移入しまくって見てしまった!
彼の脚本を信じてやり遂げた演者たちや、ヤクザまがいの金貸し屋と思ってたけど結局は力になってくれた2人、勇敢な酒屋の店主、絶対いい人なコクランジュニア、どのキャラもいい味出しまくってる。
ラストの度重なるカーテンコールで号泣!
「シラノ・ド・ベルジュラック」って演劇のタイトルは耳にしたことある程度で、内容についての知識はなし!知らなくても十分に楽しめた!!
近年稀に見る感動度120