1972年ニューヨーク、ミルクは20歳年下のスコット・スミスと恋に落ちる。2人はサンフランシスコに移り住み、自由な空気のカストロ地区で小さなカメラ店を開く。
やがてミルクは同性愛者、有色 人種、シニア層など社会の弱者の“声”を伝えるべく政治の世界へと飛び込む。
そして1977年、4度目の出馬でサンフランシスコの市政執行委員選に見事当選し、マイノリティを支援する条例を実現するための行動を推し進める...
自らゲイであることを公表した活動家ハーヴェイ・ミルクの生涯を描いた伝記映画。
サンフランシスコが「ゲイの首都」とボンヤリとは知っていたけど、何があったのか全く無知だったわ。
「ゲイの教師を解雇しろ」なんて法案を通そうとしてた事に驚きを隠せない。しかもたった40数年前の話。同じ時代でも日本でこんなムーブメントが起こりえたんだろうか…確かに学生運動が盛んで、とは聞いた事があるけどそれはまた少し違う話だし...
先日見た「ミシシッピ・バーニング」では黒人の公民権運動、今回の作品はゲイの公民権運動、なんで人は自分と違う人を排除したがるんだろ...
21世紀の現代、行き過ぎたポリコレで今度はストレートの人達が追い詰められる場面も出てきて...
ショーン・ペンや他のキャストの良さもあって、かなり惹き込まれる作品。
日本って平和なのか、特にセクシュアリティやジェンダーに関しては臭いものには蓋をするだけなのか、考えさせられる...
作品としての評価度75