映画一言感想文

あくまでも個人的な個人的すぎる感想文(感想文ですので若干ネタバレもあります)

『クローブヒッチ・キラー』(2018)

16歳の少年タイラーは、両親・妹と信仰を重んじる小さな町で暮らしている。父親のドンは地元のボーイスカウトの団長も務め、町では名士として知られている。

ある日、タイラーはドンの小屋に忍び込むが、そこには猟奇的なポルノや不穏なポラロイド写真といった、名士として信頼されている父親の持ちものとは思えないものがあった。

この町では10年前に連続殺人事件が起きていた。その手口から「クローブヒッチ(巻き結び)連続殺人事件」と呼ばれていたが、現在も未解決となっていた。

タイラーは父親こそがその犯人ではないかと思うようになり、同じく事件を追う少女キャシーに協力を求め、事件の謎を追う...

 

うーん、思った以上に見応えのある作品だわ。

こちらとしては「映画」を見てる側なので明らかにお父さんが犯人だったな、と思いながら見てるんだけど、息子タイラーからすると「父を信じたい」って思いとか、家族を思う気持ちとか、被害者を思う気持ちもあったりと、なんとも複雑な心理描写が見事。

タイラー役のチャーリー・プラマーが秀逸。

はち合わせして息子に対して「お前何やってんだ」はないやろ~。確実に「お前が何やってんだよ」のブーメランだよ~。

ラストは賛否両論ありそうだけど、個人的には「賛」の方かな~

お母さんとの関係とかモヤモヤも残しつつ、キレイに終わらせた作品じゃないかな!

も少し短くても良かったとも思うけど、短くするとタイラーの心理描写も雑になりそうやしな~

いい塩梅の作品度86