ポーランド系米国人コワルスキー(クリント・イーストウッド)は、妻を亡くし(妻を思い出して「俺は嫌われ者だが、女房は世界で最高だった」という)、愛車グラン・トリノを誇りに、住民も今や東洋人や黒人の町となったデトロイトで隠居暮らしを続けていた。
頑固さゆえに息子たちにも嫌われ、限られた友人と悪態をつき合う日々であり、亡き妻の頼った神父をも近づけようとしない。
ある日彼の家に、ギャングにそそのかされた隣家のモン族の少年タオが愛車を狙って忍び込むが、コワルスキーの構えた銃の前に逃げ去る。
その後なりゆきで、タオや姉スーをギャング達から救い、スーにホームパーティーに招かれ、歓待してくれた彼ら家族の温かさに感じる。
数日後、車を盗もうとしたタオの贖罪の為に仕事をさせて欲しいと頼まれる。はじめは何もさせるつもりは無かったコワルスキーだが、次第に彼らと打ち解けていく...
いや、凄いな。こんな映画あったんだ!!
クリント・イーストウッドはずっとおじいちゃんだけど、存在感がスゴすぎる!
あらすじだけ見ると「家族にも疎まれる偏屈じいさん、隣家の東洋人と打ち解けていく」ありがちなストーリー。なんだけど、その偏屈じいさんに臆することも無くズケズケ踏み込んでく娘スー。なんか嫌いになれないキャラ。
ちょっとしか出ないけどタオの想い人ユア(コワルスキーは「ヤムヤム」と言うのが地味にツボ)も知らないじいさんによく話しかけるね!
ゴリゴリの差別発言、口が悪すぎるじいさん役にピッタリなクリント・イーストウッド、前半は打ち解けていくヒューマンドラマ、のんびり進むのに何故か惹き込まれる。なんとなくニヤニヤして(微笑ましく?)見てしまう感じ。
ラストに続くジェットコースター感はまさに「息を呑む」!
いや、久しぶりにホントの良作ってやつを見た気がする!!映画ってやっぱり色々見てみないとわからないね~
これはヒトにも薦めたい度300