ロイ・コートネイ(イアン・マッケラン)はベテランの詐欺師。
身分を偽って相手の懐に飛び込み、徐々に相手の信頼を勝ち取っていき、油断しきったところで財産を残らず奪い取るというのがロイの得意とする手法であった。
2009年、そんなロイが新しく目を付けたのが1年前に夫を亡くしてからというもの、悲しみに暮れていた資産家のベティ・マクリーシュ(ヘレン・ミレン)。
オンラインのサイトを通して知り合い、夕食に誘う。そこでお互い意気投合。
しかも、ベティは持病の発作に苦しんでおり、「もう長く生きられない」と気弱になっていた。
ロイはベティの孤独や苦しみに付け入り、あっという間に彼女の信頼を勝ち取ったかに見えたが...
今回の感想は若干のネタバレ有り。
主演ヘレン・ミレンの時点で「あら?コレは単なる資産家老女ではないな?」という目で見始める。いい感じの含みのある演技。
何を隠してるかわからないけど、何かは隠してるだろう風な演技。
イアン・マッケランもいい具合に胡散臭い!こっち側は初めから「騙す」人として描かれてる。
どちらも含みがありすぎて読めない。
終盤のストーリーはあまりに予想外過ぎてちょっとむちゃくちゃ感は否めない。発端の出来事、伏線も何も無く突然降って湧いた感じ。確かに「英語を教えてた」ってセリフもあったけどさぁ~
まぁ、誰も予想だにしなかったオチではあるわな。
ヘレン・ミレンの演技に没入度80