映画一言感想文

あくまでも個人的な個人的すぎる感想文(感想文ですので若干ネタバレもあります)

『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』(2020)

結婚して40年になる専業主婦ブリット=マリーは、仕事で忙しい夫のために毎日食事を作り、家の中を奇麗に整えておくことが自分の役割だと信じ続けてきた。

そんなある日、ひょんなことから夫の長年の愛人の存在を知った彼女は、これまでの生活を変えるべくスーツケースひとつで家を出る。

しかし働いた経験などほとんどない63歳の彼女にまともな職は見つからず、ようやくありついたのは、小さな田舎町ボリのユースセンターの管理人兼、地域の子どもたちのサッカーチームのコーチという仕事だった...

 

派手なシーンもない、華やかな役者もない、スピード感もない。なのに、なぜか染みてくる。退屈を感じない作品。

主役のブリット=マリーは淡々とした感じで、むしろ冷たい人な感じがあるのに次第にそうじゃない、人と関わるのが苦手なだけで人は好きって事もよくわかる。

旦那は最後まで旦那。戻ってきて欲しい説得に「キミがいないと家がめちゃくちゃなんだ」とか「ここでサッカーを?10歳児とか?」とかトゲありまくりなんだよ。クソだな。

「自分はここにいる」存在を示すって人生で何より重要な事のひとつかも...

華はないけど、味のある人達度91