結婚して40年になる専業主婦ブリット=マリーは、仕事で忙しい夫のために毎日食事を作り、家の中を奇麗に整えておくことが自分の役割だと信じ続けてきた。
そんなある日、ひょんなことから夫の長年の愛人の存在を知った彼女は、これまでの生活を変えるべくスーツケースひとつで家を出る。
しかし働いた経験などほとんどない63歳の彼女にまともな職は見つからず、ようやくありついたのは、小さな田舎町ボリのユースセンターの管理人兼、地域の子どもたちのサッカーチームのコーチという仕事だった...
派手なシーンもない、華やかな役者もない、スピード感もない。なのに、なぜか染みてくる。退屈を感じない作品。
主役のブリット=マリーは淡々とした感じで、むしろ冷たい人な感じがあるのに次第にそうじゃない、人と関わるのが苦手なだけで人は好きって事もよくわかる。
旦那は最後まで旦那。戻ってきて欲しい説得に「キミがいないと家がめちゃくちゃなんだ」とか「ここでサッカーを?10歳児とか?」とかトゲありまくりなんだよ。クソだな。
「自分はここにいる」存在を示すって人生で何より重要な事のひとつかも...
華はないけど、味のある人達度91