映画一言感想文

あくまでも個人的な個人的すぎる感想文(感想文ですので若干ネタバレもあります)

『ソー:ラブ&サンダー』(2022)

サノスとの壮絶なバトルの末、宇宙に旅立ったソー(クリス・ヘムズワース)は、すっかり戦いから遠ざかっていた。

ある日、神殺しをもくろむ強敵ゴア(クリスチャン・ベイル)が出現し、ソーと新たに王となったヴァルキリー(テッサ・トンプソン)が応戦するものの、ゴアの前に全く歯が立たなかった。

そこへマイティ・ソーのコスチュームをまとったソーの元恋人ジェーン(ナタリー・ポートマン)が現れ、ソーとヴァルキリーに協力する…

 

MCUシリーズ第29作。

今作は前作とは違ってふざけてる。以前の監督に戻ったらしいけど、ソーのシリーズはそこが良かったからコレ好き。

まずは「アオラレ」(https://seachild.hatenablog.com/entry/2022/01/18/223549)以来、かなりサイズアップしたラッセル・クロウのゼウス。個人的にはこの人が1番ふざけてる。スカートの裾をつまんで階段降りて、そこからチアリーダーばりのバトンさばきならぬサンダーボルトさばきからのピコ太郎「ぬ"ーん!」

数秒しかないいつもの寸劇シーンのキャスティング豪華すぎ。

キャストとは違うかもだけどヤギがふざけすぎ。登場シーンからずっと「ギニェーー!!」みたいな文字に起こせない叫び声あげ続ける2頭。

ただ、1番驚いたことはヴィランのゴア役、クリスチャン・ベールだったのを終わってから知った事。

吹き替えで再視聴度90

 

『透明人間 インビジブル』(2021)

ロックダウン中のイギリス。人々は家に籠り、犯罪も激減。

しかし、それに反比例するごとく超常現象らしき報告は増えていた。

そんな中、侵入した形跡も指紋もないのに、ひとり暮らしの金髪女性ばかりが殺される奇怪な事件が連続する。

女性刑事のジョージ捜査官が捜査を開始すると無人の街を這い回る“見えない敵”の存在を感じるが…

 

まずは邦題やらかし案件について。原題は『The Lockdown Hauntings』透明人間なんてひと言も言うてないし、そして透明人間出てこんしね。この邦題つけた奴、この作品退屈すぎて初めしか見てへんのちゃう?全部見てたらこんなタイトル付けんし。

ロックダウン中のビデオ通話がメインでストーリーが進む中、 トニー・トッドだけが知った顔で物語のキーを握ってそうなのに途中からなぜかサンタ風のおじいにキーマンが変わるの。

捜査言うても何しとんかわからん、ずっと誰かとビデオ通話シーンばっかり。

慈悲の心でなんとかなる霊なら初めから殺人なんてやってないやろ。

後半どんどん退屈さが増してくる。クライマックスにむけて、盛り上がるどころか「すーん」って感情になってくる。

退屈すぎ度25

『ブレス しあわせの呼吸』(2017)

運命の恋に落ち、家族や友人に祝福されて結婚し、最高に幸せな日々を送っていたロビンとダイアナ。

ところが、出張先のナイロビで、突然ロビンが倒れてしまう。

診断結果はポリオ、首から下が全身マヒとなり人工呼吸器なしでは息もできない。

時は1959年、医師からは「余命数カ月」と宣告される。英国に戻り息子が生まれたが、ロビンは絶望の中にいた。

生きる希望を失っていたロビンのために、医師の反対を押し切り自宅で看病する決意をするダイアナ。

彼女の決断は、ロビンの運命を大きく変えていく…

 

主役のロビン・カヴェンディッシュの息子ジョナサンが製作として両親の半生を映画化。

呼吸器付きの車椅子をはじめ、障害をもつ人々が操作できる電子装置の開発に積極的に関わりを持ったロビン、多くのエピソードは事実に基づいて描かれたそう。

施設で機械に繋がれて死を待つだけの生活から「人生を謳歌」する生き方を得たロビン。

障害者の映画というよりも、愛情深い家族のラブストーリーな感じ。

自分も人生を謳歌したい!と思える。

彼は「時に医者は尊大で、患者の気持ちに寄り添えない事が多い」という事を言っていたらしい。70年近く前も令和の今も残念ながらそこが変わらない。技術は進歩してるけど、医者の心は変わっていない人もいてとても残念。

映画作品の感想とは違うけど、色んなことを考えさせられた作品。

キャストの演技はただただ素晴らしい!

色々感じる事多すぎ度86

『カオス・ウォーキング』(2021)

汚染した地球を発った人類がたどり着いた新天地“ニュー・ワールド”は、男性は考えや思いが“ノイズ”として現れ、女性は死に絶える不思議な星だった。

その星で生まれ育ったトッド(トム・ホランド)は一度も女性を見たことがなかったが、あるとき地球から来た宇宙船が墜落し、生存者のヴァイオラ(デイジー・リドリー)と出会う。

トッドはヴァイオラを捕らえようとする者から彼女を守ろうと決断する…

 

設定はとても面白い。冒頭から頭から漏れ出てる“ノイズ”についての説明派ほとんどないけど「たぶんそうだろぅな~」くらいで理解はできる。

ただ、女性がいない理由については少し見てるとおよその想像はできてしまう。そして想像通りのストーリー。

トム・ホランドの人のいい感じはさすが「世界の孫」、好感しかない。

映画としてはなんとも驚きのない凡庸な作品。これでも再撮影したと言うから、オリジナルはどんなに酷かったのか、むしろ見てみたい。

やはりこれもトムホを愛でる度58

『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』(2021)

奨学金で私立校へ転校するが、周りはお金持ちばかり。そんな学校では浮いてしまい、うまくいっていないエミリー・エリザベス。

ある日彼女は不思議な動物救援活動をしている老人と出会い小さな赤い子犬と運命的な出会いをするが家では飼えないと叔父から反対され諦めて帰宅。

しかし帰宅後なぜかリュックの中からあの赤い子犬が。

さらに運命を感じたエミリーは仔犬にクリフォードと名付けるが、その翌朝クリフォードは部屋いっぱいの大きさに…

 

ガッツリ子供向け作品だね。小さい子が見たらシンプルにとても面白い作品かな。

終盤、エミリーが演説するシーンはジーンときたよ。年かな、みんなが助けるシーンとかそんね些細な所に胸が熱くなる。

けど、心の荒んだ大人が見ると、色んなアラばっかり見てしまってシンプルに感動できない…

あと、赤い犬ちょっと怖い……

なによりいつもの「邦題クソ問題」なんでそんなタイトル付けちゃったかなぁ。これこそシンプルに大きな赤い犬 クリフォードで良かったんちゃう!?

なんやねん「でっかくなっちゃった」って。まんまマギー審司やん。これで良しとする大人(子供はもはや知ってる子はおらん)はおらんやろ、タイトル考えたやつ出てこい。

シンプルに楽しみたい度65

『オープン・ウォーター』(2003)

旅先でダイビングを楽しんでいた夫婦(ランチャード・ライアン、ダニエル・トラヴィス)。

ダイビングツアーで多くの観光客と1隻のボートでポイントに着いたはずだが、気づくとボートが見当たらない。

2人がいないことにスタッフが気づかず、サメのいる海のど真ん中に取り残されてしまった…

 

1998年、オーストラリアの海で実際に起きた事件を元に映画化。

これ、前にも見てるんだけど久しぶりに見てみたくなって視聴。

したんだけどさ……これは何度も見る作品じゃないね。2人の心境をメインに楽しむ作品だから、ストーリーもオチも知ってておよその事は知っていると「退屈」しかなかった。

全編ほぼ海の真ん中で2人のシーン、サメはユラ~っとするけど大きな動きはなし、そりゃサメがトルネードになるのとか見てると退屈だよね。

初見で感じた背筋がゾクゾクする恐怖もなく…

見たことない人には見て欲しいかなって程度。

2度目なので評価は下がる度50

『ディア・エヴァン・ハンセン』(2021)

家でも学校でも居場所のない高校生エヴァン・ハンセン(ベン・プラット)は、ある日自分宛てに書いた手紙を同級生のコナーに持ち去られる。

その後コナーは自殺。手紙を見つけた彼の両親は、文面から息子とエヴァンが友人だったと勘違いする。

彼の家族をこれ以上悲しませたくない一心で、思わずエヴァンはコナーと親友だったとうそをつく。

彼らに聞かれるままに語ったありもしないコナーとの思い出は、人々を感動させSNSを通じて世界中に広がっていく…

 

トニー賞でミュージカル作品賞を含む6冠を獲得したブロードウェイミュージカルを映画化。

なるほど、ミュージカル作品なんだね。

確かに楽曲派とても良かった。キャストの声も(みんな時分で歌ってるのかな?)とても良かったけど、主演のエヴァンがどうしても高校生には見えない…撮影当時29歳……童顔な訳でもなくて、年相応の見た目…ちょっと乗り越えるのが厳しかったわ。

セラピストから勧められた自分宛の手紙が遺書に間違えられるってスタートはとても興味深かった。

面白いストーリーだなぁと思ったよ。ラストの持っていき方も、まぁいいねってところに着地したと思う。

んだけども、やはりキャスティングがね……いや、実年齢がどうあれもっと若く見える人いた事ない!?

そして、2時間超の作品。善意でお腹いっぱいに…

なんか疲れた度67